熊本県水俣市の保育園で、クラリネット・コンサートを開催

8月21日、熊本県水俣市にある「わかたけ保育園」で、クラリネット・コンサートを開かせていただきました。この保育園の屋根には、ソーラーパネルが輝いています。地球温暖化防止活動に取り組むNPO法人そらべあ基金が行っている『スマイルプロジェクト』によって贈られたものです。

園長さんは『スマイルプロジェクト』に応募した理由を次のように語ってくださいました。

「常に子どもたちにはなるべく、自分の五感で自然を目一杯感じてもらいたいと考えています。そのため『スマイルプロジェクト』に応募しました。子どもたちがソーラーパネルに興味を持ったなら嬉しいし、ないのならそれでもいい。いかに自然というものに対してナチュラルに関わっていくかが大切だと考えます。音楽も自然と同じで、敷居が高くなり過ぎずに、自分のタイミングで、自分が欲しい分だけ吸収して欲しいと考えています」。

コンサートは保育園の子どもたちを対象とした昼の部と、主に保護者を対象とした夜の部の2回行われました。昼の部では、「となりのトトロメドレー」や、「クラリネット壊しちゃった」などの、子どもたちが知っているような曲を演奏しました。特に好評だったのがアナと雪の女王の主題歌、「Let it go」です。全員が上手に歌ってくれました。また、演出で使ったシャボン玉を触ろうとして走り出すなど、体全部を使って音楽を楽しんでいました。途中でクラリネットの素材になるアフリカン・ウッドについて説明ましたが、静かに耳を傾けてくれたばかりか、「へえ~!」という声も聞こえるなど、とても嬉しい反応がありました。

夜の部には60名近くのお客様がお越しくださいました。椅子の席に加えてお座敷もあるという、観客との距離が近いアットホームな雰囲気の中で演奏させていただきました。演奏曲は年齢層に合わせて「すみれの花が咲くころ」、「情熱大陸」、「男はつらいよ」、「また君に恋してる」などをセレクト。この夜の部にも多くの子どもたちが家族と一緒に参加してくれました。演奏中や演奏の合間に笑顔で会話をする親子が多かったのが印象に残っています。「音楽がクッションになって人と人をつないでいる」と、実感したひとときでもありました。

今年でこのコンサートは3回目となります。これからも、もっと音楽を通じて水俣の皆さんとの絆を深めいきたいと感じました。